手段と目的を分けて考える事の大切さ
補助金申請の話です。
コロナ禍を通じて補助金バブルと揶揄される状況が続いていますが、一部の経営者にとって補助金獲得が目的になってしまっているようです。私も過去にそのような経験をしました。「補助金申請するとお金が貰えるんだよね」、「補助金をもらうにはどうすればいいか」と言った声をよく聞きました。
確かに、雇用調整補助金などの一部は正しく申請さえすればお金がもらえました。
しかし、そんな場合を含めても目的は事業利益を獲得する事であり、補助金は経営改善のための手段であるべきです。より正しくは補助金は経営改善のための手段の1つであり、経営課題の内容によっては補助金以外の手段を取るべきケースも少なくありません。
企業診断では、以下のような手順で調査、対策案を検討していきます。
企業理念、事業ビジョン、経営方針を明確にして、現在の状況との差分から問題点を抽出し、進むべき道のりから経営課題を策定、さらに実行可能な課題対策を具現化した上で、必要なリソーセスとタイムテーブルを作成します。
この最後の必要リソーセスの中に有効な補助金があれば活用する、と言う理解を是非お願いしたいものです。